俺とトマトと気持ちの悪い味覚 | 世界と日々と君と僕

俺とトマトと気持ちの悪い味覚

 俺というのはつくづくトマト大好き人間なのだなあと思った。ホールトマトでハンバーグを煮込んだ物体を作ったのであるが、これが予想以上にうまかったのだ。料理なんて何がどう作用するかわからないが、トマトが主体だったことが、俺の感動の多くを占めているように思う。


 そんなことを考えていると、子供の頃ケチャップをすすることに無常の喜びを見出していたことを思い出した。思い出してしまった。


 さらにそういえば、粉チーズ、のり、マヨネーズ、醤油、わさび、からし、等冷蔵庫にある調味料のほとんどをつまみぐいしていたことも思い出してしまった。思い出してシマウマ。


 小学生にも満たないような児童が、なぜ甘味に走らず調味料に走ったのか。それも単体で。なぞは深まるばかりであるが、とにかく俺はトマトが好きだ。